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立て場回りをする若者

 市内には何カ所か、立て場という場所があります。チリ紙交換や、古新聞紙を出す日に、市内 から業者が集めてきた古本や古新聞を加工に回すため分別圧縮する場所です。

 古本屋はそんな立て場周りもします。堆く野地に積み上げられた本の山から売れそうな本を探索して持ち帰ってくるのです。

 それ以外にも、店で売れない処分の本を持ち込んだりもします。お客さんのところで本の宅買いで言っても、何割が売れる本なのかわかりません。多くは月刊雑誌や週刊誌であったりします。それも処分してほしいと依頼されると、いやいやですが引き取ります。そうした雑誌等も立て場に持ち込んで処分してもらいます。

 古本屋の店主も、以前はマメに立て場回りをしていましたが、どうにも最近はゴミにも本が出なくなったと思わずぼやいてしまうほど、良い本が捨てられていないということです。

 それもそのはずです。なぜなら、その立て場情報をどこかで聞きつけた若者たちが目をつけて、立て場にもやってくるようになったからです。あまりにも多様な人々が寄り付くようになってしまったので、立て場は、無料ではなくなり、いくらでも自己申告して、みんな自主的に代金を置いてゆくということになりました。

 以前までは無料だった捨て本にも、値段がついたそうです。それだけではなく、若者同士の取り合いでトラブルでも発生したのか、個々人の時間配分を立て場の事務員が取り仕切るようになりました。Aさんは、十時から十一時、Bさんは十一時から十二時。といった具合に。 立て場異変の発生です。ゴミの山に若者たちが群がっていました。それでもわずかな金額で買えるので、チェーンの古本屋でセドリを行うよりは格段に効率が良いのです。

 いまや、古本屋のライバルは、そんな若者たちなのです。同業者とは呼べないような素人たちの怖さ。ますます古書が少なくなります。 

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